下記の記事では単独ドメインのメール転送を設定した。
>>>独自ドメインに届いたメールをPostfixでGmailに転送する
今回は複数ドメイン(複数プロファイル)のkusanagi環境で各ドメインに届いたメールをPostfixを使って転送する。
DNSの設定
ネームサーバにMXレコード(メールサーバー情報)を設定する。下記は「お名前.com」の場合ですが、どのレジストラでも同じような設定ができるはずです。
ドメインやサーバのグローバルIPアドレスは自環境に合わせて変更してください。
TXTレコードは「v=spf1 +ip4:[IPアドレス] -all」です。送信ドメインを認証に使うレコード。。。らしいです。詳細は送信設定を行う時に確認しよう。
バーチャルドメインの設定
今回の条件は下記とする
aaa.com
bbb.com
ccc.com
contact@aaa.com → sample@gmail.com
contact@bbb.com → sample@gmail.com
contact@ccc.com → sample@gmail.com
3種類のドメイン(各1メールアドレス)をすべて「sample@gmail.com」に転送する。
Gmailのエイリアス機能を使えばメールを別けることもできる。しかしフィルタでタグ付するだけでも振り分けられるので同じメールアドレスに転送させる。
今回は新しいUNIXアカウントは作らずエイリアスを使い、受信メールは全て転送させる転送専用サーバとする。
なお公式ドキュメントを見ながら設定を行いましたが最新とは限らないので各自でチェックしてください。
>>>Postfix Virtual Domain Hosting Howto
ググりまくるより公式ドキュメント読んだほうがよっぽど早いとやっと学びましたw
Postfix メイン設定ファイルの変更
下記のPostfixのメイン設定ファイルを編集する。
/etc/postfix/main.cf
virtual_alias_domains = aaa.com bbb.com ccc.com
virtual_alias_maps = hash:/etc/postfix/virtual
1行目で扱うバーチャルエイリアスドメインを指定している。
2行目はバーチャルエイリアスのマップファイルの指定。次はこのマップファイルを編集する。
/etc/postfix/virtual
contact@aaa.com sample@gmail.com
contact@bbb.com sample@gmail.com
contact@ccc.com sample@gmail.com
なおアドレス関係なくドメインに届いたメールを指定アドレスに送る(キャッチオールアドレス設定)なら下記の設定で良いようです。
/etc/postfix/virtual
@aaa.com sample@gmail.com
@bbb.com sample@gmail.com
@ccc.com sample@gmail.com
また下記コマンドでハッシュを作成しておく。
postmap /etc/postfix/virtual
下記コマンドで設定を反映する。
postfix reload
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まとめ
これで各メールアドレスに届いたメールは指定したGmailに転送される。
Gmailから各ドメインを使ったメールの送信設定はまた後日。